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ワイヤーアートのロータスフィート
 

 

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ケトベツファーム ストーリー

第6部

 

このはなしは事実に基づいて書かれても、いる

 

  タネブタが、逃げた話。
 小麦畑で、流れる秋空の雲をみていたら、ジュンジイがさがしに来た。
タネブタが逃げたらしい。
この豚は大きい、近頃では見ない豚だ。
牛小屋のトイレのとなりにいる奴だ。
デカイうえに目つきがわるい、性格も荒くてオマケに耳にアルミのピアスをしている。
鼻がマトモに潰れた元ボクサー面の、滅茶苦茶肥った、由緒正しい豚なのだ。
御先祖は外国産かも知れない。
昔から豚はこんな顔だったのに、近頃では捜してもナカナカ見つからない。
最近のブータローはマクドス食べて鼻筋通り、つるりとしたスマートなイノシシ面だ。
茶髪のイノシシのようである。
存在感が希薄、豚なのか、イノシシなのか、それともイノブタなのかわからない。
生き残っているのはピンクの貯金箱と、エースコックとヌイグルミぐらいか。

 バアチャンが煮ていたブータローの餌は、残飯とか澱粉工場から出たカスに野菜クズやミズバショウの大きな葉っぱを入れていた。
手間が掛かるが生ゴミがでない、環境に優しいエコブタだ。
とにかく、皆の手塩にかけた大事なブタである。
そのタネブタが、逃げたのだ。
1トンは無いけど、横綱級の奴がパンツもはかずに、停車場の一本道を走って逃げた。
ボーリングのピンのように、邪魔者は蹴散らされ、二番手の追手達は、クモの子を散らす様に逃げた。
 狭くって、臭いブタ箱なんか、クソッ食らえ!!
    自由になったタネブタは、ポールンベツ、サックル方面に逃走中!!

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